「おんなのこきらい」を観てきた

森川葵ちゃん主演の「おんなのこきらい」を先週観てきた。

※ネタバレ含みます。

ごめんね青春であまりんかわいい!→森川葵ちゃんっていうのか→えっスプラウトの子なの!?→なになにおんなのこきらいっていう映画で主演なの→予告見てみたら私こういうの好き!観たい!ってなった映画です。ネタバレ的なのを踏んでから観たんだけど、そこには「想像していたものとは違う」って書いてあった。だけどとってもおもしろいっていう文章だった。私はおんなのこきらいの予告編を観たときに、「わたしかわいいんで」っていうセリフが印象に残った。そこから、ファーストクラスとか問題のあるレストランの高畑充希ちゃんが演じる役とかそういうのを想像した。やばい絶対好き観たいって思った。だから”想像したものとは違う”という感想を私も持った。でも意味ではない。かわいいを武器にして生きる女の子の話なら、物語はハッピーエンドのはず。でもこの映画は最終的にハッピーエンドではないんだ。そもそも、かわいいを武器にして生きる女の子の話ではないのだけど。キリコがユウトくんに振られて幸太が優しくしてくれていい感じになって、キリコは幸太を好きになる。このままハッピーエンドで終わればいいなーって思ってしまった。というか普通ならそれで終わると思った。(何をもって普通と言うのか)だけどそうじゃなかった。むしろそこからの話がめちゃくちゃ泣ける。そこからの話が大事。良いシーン。幸太の家に、鍋しよー!って鍋の材料買ってやってくるキリコは、そこで幸太の彼女に会ってしまう。いやお前彼女いたのかよって話なんだけど!いたんだしかも料理してて、カレー作ろうとしてたところにキリコが来たから、じゃあカレー鍋にしよう!ってカレー鍋作っちゃうような彼女が!なにそれ!

彼女も、キリコが幸太に好意を抱いてることに気づいてるんだよね。だから幸太と彼女のやりとりを見て耐えられなくなったキリコが用意思い出したって言って言え飛び出した後で、幸太に「追いかけなくていいの?」って聞く。幸太は「なんでそんなこと言うの」って言う。彼女は「女だから」って答える。わー!結局幸太はキリコを追いかける。一緒に観ていた母も言っていたけど、確かに幸太もひどいのかもしれないね。っていうか完全にひどいのかな。どうなんだろう。

キリコは公園で座り込んで泣いてる。もうわんわん声あげて泣いてる。最近感情的に泣いてる人見るともらい泣きしてしまう。まあそんなことはいいとして。そこに幸太が来て、黒飴あげる。ここより前のシーンで黒飴くれたからそういうつながりはある。キリコはそれを受け取らずに突き飛ばす。その後砂場でキリコは泣きながら、だーって喋る。

  • 私が男だったら、私とは付き合いたくない。
  • 自分がめんどくさいことくらいわかってるよ!
  • 女の子は人を好きになったらめんどくさくなるもの。

めっちゃわかる気がする。これを泣きながらすごい勢いで喋るキリコだからやばい。やばいって便利な言葉だな。この人には待っててくれる人がいるってわかってるのに、もうわかっちゃってるのに、それでも泣きじゃくってわーわー言った後に幸太は「言いたいこと全部言った?」とか言うんだよなにそれ!キリコは首を横に振る。さっき飴くれたの本当はすごくうれしかったって言う。もうこの時点でだいぶグサグサきてる。それで最後に、泣きじゃくってるのに幸太は、俺待ってる人(待たせてる人)いるからって言って家に帰っていくんだよ。うしろでキリコはわんわん泣いてる。つらい。つらすぎる。見てるだけでつらい。なんかいろいろ重なる気がしてつらい。でもキリコは幸太の家で動揺した顔してるのに何も言わずに少しは食べたところが成長したのかなって思った。でも何も言えなかっただけなのかもしれない。

ユウトくんに振られて、髪を自分で切ったあと家に来てくれた幸太に向かって言う話もなかなか刺さる。「おかしかった。好きだった時も、振られてからも。頭は働いてなくて、気持ちがふわふわ浮いてて。・・・」

砂場のシーンで自然に泣けたんだけど、なんかわからないけど涙が出てくる感じ。斜め後ろの女の子が鼻すすりながら泣いてる音がして、だよねー泣けるよねーってなった。

あと、最初の方でまだかわいいで生きてるキリコが会社の人(女性)に「かわいくなきゃ女は見てもらうこともできないんだから」って言ってた。かわいいだけじゃだめだけど、かわいくないと見てすらもらえないっていうのはまああるよねーと思った。何とは言わんが。笑

かわいいだけで、女の子は生きていけるのです。っていうので観たいと思ったから、たぶん私そういうの好きなんだと思う。「生きる知恵でかわいくしてるの」ってセリフ。

前半は割りとそういう話。好きだけどまあ女なのでイラッとはするね、好きだけど。笑 後半は完全に良い意味で裏切られる。それだけじゃだめだって言われている。